
Land&rutoオリジナルコラム


北上 寿一
Land&ruto店長
調光レンズは、紫外線量に応じて色が自動で変化する画期的なメガネレンズです。


カラーレンズのメリットとデメリット

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調光レンズのデメリット
色が変わるレンズのメリットとデメリット
調光レンズのデメリット
調光レンズは色が抜けるまで多少時間がかかる
調光レンズは紫外線に反応してレンズの色が濃くなる機能を持っています。
色が濃くなるのは数十秒程度と短時間ですが、クリアな状態に戻るまでには数分間かかります。
このため、トンネルや地下駐車場など、急に暗い場所に移動した際は、レンズの色がすぐに抜けず視界が制限される可能性があります。
特に、頻繁に明暗が変わる状況では、一時的に視認性が低下し、思わぬ危険につながる恐れがあるため注意が必要です。
一方で調光レンズは、屋外での活動や光の変化が多い環境では大きなメリットがあります。
例えば電車通勤やショッピング、アウトドア活動、スポーツ観戦などでは、光の強さに応じて自動的にレンズの濃さが調整されるため、目への負担を軽減し、より快適に日常生活やアクティビティを楽しむことができます。
調光レンズはレンズが着色するタイミングを選べない
調光レンズは太陽光や紫外線の量に応じて色の濃さが変わるレンズです。
ただし、状況によっては期待通りに色が変化しないことがあります。
例えば、周囲に障害物がない広い場所や太陽が真上にある状況では、レンズが十分に着色されない場合があります。
日傘や帽子などで紫外線を直接遮ってしまうと、レンズが濃くなりにくくなるという特徴もあります。
これは調光レンズが主に紫外線に反応して着色するためです。
そのため、UVカット性能があるガラス越しや、紫外線カットガラスが使われている車内では、紫外線が届かず、レンズがほとんど色づきません。
特に車内では、この理由から調光レンズが運転に適さないと言われています。
ただし、可視光(目に見える光)にも反応するタイプの調光レンズであれば、車内でも一定の色の変化が見込めます。
こうした調光レンズの特性を理解し、使用シーンや目的に合わせて選ぶことが重要です。
視界の確保が必要な場面やフォーマルな場などでは、意図しないタイミングでレンズが着色するリスクを事前に考慮しましょう。
気温によりレンズの色の濃さが変わる
気温の変化によってレンズの色の濃さが変わるタイプの眼鏡があります。
夏と冬を比べると、その差は20~30%にも及びます。
多くの人は暑いときほどレンズの色が濃くなると考えがちですが、実際にはその逆で、気温が高い夏はレンズがあまり濃くなりません。
そのため、夏の強い日差しをレンズだけで防ぐのは難しく、眩しさ対策としてサングラスを併用することが推奨されます。
逆に、気温が低い冬にはレンズが予想以上に濃くなります。
寒い日ほどレンズの色が非常に濃くなり、この変化は特に顕著です。
このように、レンズの色が気温に影響される特性は一般的なイメージとは異なるため、その性質を理解し、適切な対策をとることが大切です。
使っていくうちに色の変化が鈍くなる
調光レンズは、光の量に応じてレンズの色が変化する技術を備えています。
ただし、レンズ表面にキズがついたり、コーティングが剥がれたりすると、調光機能が低下してしまいます。
特にプラスチック製レンズは素材が柔らかいため、キズがつきやすく、キズが目立つようになると色の変化が鈍くなる傾向があります。
一方、キズに強いガラス製のレンズは色の変化が比較的安定していると言われますが、種類が少なく、厚みによって調光の性能が変わるという特性も持っています。
コーティングの劣化も調光機能に影響します。
紫外線や経年変化によってコーティングが劣化すると、レンズの色が変わりにくくなったり、色の戻りが遅くなったりします。
そのため、保管する際には紫外線を避けるなどの対策が重要です。
調光レンズの寿命はおよそ2〜4年とされており、練り込みタイプの調光レンズの場合は1年程度で劣化が目立ち始め、黄ばみや色あせが起きることもあります。
使用開始から1〜2年ほどで色の変化が鈍くなるケースが多いため、プラスチックレンズのユーザーは、度数の変化やキズなどの理由で3年以内にメガネを買い替えることが一般的とされています。
このように調光レンズの性能低下は、さまざまな要因が複合的に影響しています。
レンズを長持ちさせるためには、適切なケアと使用方法を心がけることが大切です。
レンズを片方だけ交換できない
調光レンズは、片方のレンズだけを交換することも技術的には可能ですが、左右セットでの交換が推奨されています。
その理由として、片方のみを交換すると左右のレンズで色の濃さに違いが生じ、見た目のバランスが悪くなってしまうことが挙げられます。
調光レンズは使用頻度に応じて徐々に中間色へと変化していく特性があり、片方だけ新しいレンズにすると、その変化の差が目立ってしまいます。
こうした色味の差は、使う人に視覚的な違和感を与えるだけでなく、周囲の人にも不自然な印象を与えてしまう可能性があります。
さらに、片方ずつレンズ交換をすることは経済的にも効率が悪くなる場合が多いです。
以上の理由から、調光レンズを交換する際は左右同時に取り替えることが最も望ましいとされています。
裏面からの紫外線では発色しない
調光レンズには特殊な技術が使われており、レンズ表面に調光成分が配置されています。
この構造の特性上、レンズの裏面から紫外線を受けても色が変わることはありません。
調光レンズはあくまでも表面に当たる紫外線に反応して色が変化する仕組みになっています。
水滴付着時の発色の違い
調光レンズは、水滴が付着すると見え方に影響を及ぼす場合があります。
これは、水滴によって光が屈折・拡散し、通常とは異なる色味や発色に見えるためです。
この現象は、水滴がレンズ表面に付いている間だけの一時的なものであり、水滴を拭き取れば元の発色に戻ります。
調光レンズを快適に使うには、雨や水滴などによる一時的な変化に注意し、レンズを定期的にきれいに保つことが重要です。
干渉縞の発生
調光レンズは光の強さによってレンズの色が変化する仕組みですが、その特性上、光の「干渉現象」が起こる場合があります。
干渉とは、複数の光の波が重なり合って、波が強まったり弱まったりする現象のことです。
調光レンズでは、これが「干渉縞(かんしょうじま)」として目に見えることがあります。
特に特定の波長や周波数を持つ光の場合、レンズの特定部分で干渉縞がよりはっきり現れることがあります。
これは、その波長がレンズの素材や厚みと関係して干渉を引き起こしやすくなるためです。
カラーの選択肢が少ない
調光レンズは特殊な技術を使用しているため、カラーの選択肢が限られる傾向があります。
その主な理由は、調光レンズに染色による着色ができないことにあります。
そのため、通常のカラーレンズと比べて、カラーのカスタマイズ性が低くなります。
様々な色の選択肢を求めるユーザーも多いですが、調光レンズの特性上、その希望に十分応えることが難しい場合があります。
このような技術的制約があるため、調光レンズのカラーは選択肢が少なく感じられることがあるでしょう。
可視光調光レンズは室内でも色がクリアにならないことがある。
可視光調光レンズとは、光の強さによってレンズの色が変わる機能を持つレンズです。
屋外の強い日差しの下でレンズが暗くなり、目を保護する役割を果たします。
ただし、この機能は完璧ではなく、室内などの特定の条件下ではレンズの色が完全に透明にならない場合があります。
これは、調光レンズの製造に使われる素材や技術的な制約が原因です。
調光機能を持つ素材の特性上、完全な透明状態を実現するのが難しく、製造可能なレンズの種類も限られてしまいます。
そのため、室内でも照明の強さやレンズの角度、使用環境などによっては、色が若干残ることがあります。
可視光調光レンズは非常に便利ですが、このように室内で色が完全に抜けないことがある点を理解したうえで使用することが重要です。
調光レンズのメリット
メガネとサングラスを使い分ける必要がない
調光レンズを使用したメガネは、従来のようにメガネとサングラスを使い分ける手間を解消した、画期的なアイテムです。
調光レンズの特徴は、紫外線の強さに応じて自動的にレンズの色が変わる点にあります。
室内では透明なメガネとして、屋外の強い日差しの下ではサングラスとして機能します。
これにより、屋外では紫外線や眩しさから目を守り、室内ではクリアな視界を維持できるのです。
最大の魅力は、1本でメガネとサングラスの両方の役割を果たすため、外出時や旅行時に別々に持ち歩く必要がなく、掛け替えの手間が省けることです。
特に外出が多い方や旅行好きの方には非常に便利で、さらにメガネとサングラスをそれぞれ購入する必要がないため、コストパフォーマンスにも優れています。
結論として、調光レンズ付きメガネは利便性と経済性を兼ね備えた、日常生活に非常に役立つアイテムです。
紫外線をほぼ100%カット
調光レンズは、レンズの色が変化する・しないに関わらず、優れた性能を備えています。中でも特筆すべきは紫外線カット機能で、ほぼ100%の紫外線を遮断します。
このため、紫外線による目への有害な影響を確実に防ぐことが可能です。
日常生活はもちろん、アウトドア活動をする際にも、調光レンズは目の健康を守るために最適な選択と言えるでしょう。
調光レンズは紫外線カットで目に優しい
調光レンズは紫外線をカットすることで、目の健康維持に重要な役割を果たしています。
紫外線は目に悪影響を及ぼすことで知られており、長時間浴び続けると目の疲れやさまざまな眼病のリスクを高めます。
調光レンズは、こうした紫外線を効果的に防ぐため、目の疲れを和らげ、眼病を予防する効果があります。
まぶしさを軽減するため、長時間の作業や読書による目の負担も抑えられます。
その結果、より快適に過ごすことができ、日常生活の質が向上します。
このように、調光レンズが持つ紫外線カット機能は、目の健康を守るために非常に重要な特徴だと言えるでしょう。
多様なプラスチックレンズに対応
調光レンズの技術は近年、飛躍的に進化しています。
現在一般的に使われている調光レンズは、特殊なコーティングにより光に反応して色が変化するもので、さまざまな種類のプラスチックレンズに対応可能です。
近年、眼鏡レンズはプラスチック製が主流になっています。
その理由として、プラスチックレンズはガラス製に比べて軽く、衝撃に強く割れにくいため、多くのユーザーから支持を得ているのです。
プラスチックレンズは色が変化するスピードが速く、ガラスレンズのような濃度ムラが出にくいという利点があります。
そのため、調光機能との相性が非常に良く、色の変化も滑らかです。
これにより、使用するシーンや好みに合わせてサングラスの色を選ぶ際の悩みも大幅に軽減され、使い勝手が向上しています。
さらに、プラスチックレンズの採用によりデザインの自由度も広がっています。
例えば、フチなしタイプの眼鏡を作ることも可能で、さまざまなスタイルの眼鏡を楽しめるようになりました。
調光レンズとプラスチックレンズの組み合わせによって、軽量で丈夫、かつデザイン性にも優れた眼鏡が実現し、日常生活における利便性とファッション性を両立できるようになったのです。
調光レンズのデメリット 色が変わるレンズのメリットとデメリット・まとめ
調光レンズにはいくつかのデメリットがありますが、使用目的やシーンに合っていれば、メガネとサングラスを掛け替える手間なく快適に使える便利なレンズです。
購入する前に調光レンズのデメリットをしっかりと理解し、自分が解決したい悩みや目的に合うかどうかを確認しましょう。
調光レンズで、より快適な視生活を送れるよう願っています。
関連記事

Land&rutoで取り扱っているカラーレンズのメリットとデメリットの紹介ページです。

カラーレンズは色の種類やレンズ濃度によって使用感や相手に与える印象を変わります。カラーレンズは使用用途に合わせてカラーやレンズ濃度を選ぶことによって、お困りごとを解決することができるアイテムです。

偏光レンズは屋外アクティビティや日常生活で視界をクリアにし、目の疲れを軽減します。特にアウトドアやスポーツでの使用がおすすめですが、水や高温には弱いというデメリットに注意が必要です。

偏光レンズは各メーカーに特徴があり、自分の予算や使用目的、求める品質に合わせて、あなたに合った偏光レンズを選んでください。

本当に偏光レンズが使われているのか確かめたい時に便利な偏光レンズかどうかを見分ける方法は様々あります。身近にあるガラスの映り込みや偏光フィルターを使って偏光レンズか見分けることができます。

サングラスを選ぶ際は、デザインだけでなく、レンズの機能や用途を考慮することが重要です。調光レンズは光の強さに応じて色が変わり、偏光レンズは反射光をカットする機能があります。

運転時の適切な視界は安全の基本で、特に晴天や反射光が強い時にはサングラスが不可欠です。太陽光や反射光は事故リスクを増加させ、偏光サングラスはこれをカットして視認性を向上させます。

調光レンズの寿命は約2〜4年で、2〜3年経つと効果が薄れるため、3年を目安に交換を検討すべきです。
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Land&ruto店長 北上寿一
石川県金沢市の完全予約制の眼鏡店 Land&rutoでメガネを販売しています。
メガネ専門店、大手チェーン店、コンタクトレンズ販売店を経て2005年開業。時代の流れに合わせて変化するメガネのニーズに対応するため日々努力しています。眼鏡作製技能検定 1級眼鏡作製技能士
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