メガネのフィッティングを自分でしたいと思うこともあるかもしれません。
メガネのかけ心地が悪いと感じ、メガネ店でフィッティングしてもらいたいけど、忙しくてメガネ店へ行くのが難しい場合、自分でメガネをフィッティングすることができればいいなと思うかもしれませんが、メガネのフィッティングを自分でするのは難しい場合が多いです。
この記事では、メガネのフィッティングをすることが難しい理由を詳しく紹介しています。
メガネのフィッティングは自分でできる?
メガネのフィッティングには、かけ心地と見え心地の両方を良くするという目標があります。
多くの人がメガネのかけ心地に違和感を感じたとき、自分でフィッティングをやってみることがありますが、かけ心地をよくできたとしても、同時に見え心地をよくするのは難しいです。
また、自己流のフィッティングがメガネを破損させる原因となることも少なくありません。
ネジの締め直しは、メガネのメンテナンスで自分で行うことができる作業の一つです。
市販の精密ドライバーを用いて、適切な締め加減でネジを調整することが可能です。
しかし、レンズを傷つけないように布で保護するなど、慎重な取り扱いが必要です。
ドライバーが滑ったり、力加減を誤ったりするリスクもあります。
そのため、安全で確実な調整のためにはメガネ店へ行くことがおすすめです。
緊急の場合は、メガネ拭き等でフレームを保護しながらネジ締めを行うことも一つの方法です。
一方で、ドライヤーや熱湯を使ったフレームのフィッティングは避けるべきです。
熱による誤ったフレームの変形や破損のリスクが高まります。
また、フレームのバランス調整、壊れた部品の修理、細かなパーツの調整など、より専門的な知識を要する作業に関しては、専門技術が必要です。
自分で行うよりもメガネ店に任せた方が安全であり、ネジ締め以外のメンテナンスはリスクを避けるためにメガネ店に依頼することが推奨されます。
メガネのフィッティングは、かけ心地の向上だけでなく、見え心地の観点からも重要です。
適切なフィッティングによって、長時間の使用でも快適に過ごすことができます。
しかし、自己流のフィッティングがメガネを破損させるリスクを伴うため、自分でできる範囲のメンテナンスを理解し、難しい場合は専門のメガネ店に依頼することがおすすめです。
メガネ店では、経験豊富なスタッフが正確な調整を行い、メガネの最適な状態を保つためのサポートを提供しています。
メガネをフィッティングする前に知っておきたいこと
メガネを購入し、フィッティングする際には、フレームの種類やフィッティング方法、について知っておくことが大切です。
メガネフレームには大きく分けて「セルフレーム」と「メタルフレーム」の2種類があり、それぞれに適した調整方法が存在します。
セルフレームはプラスチック製で、熱を加えることによって柔らかくなり、フィッティングすることが可能です。
一般的には、約130度の熱を加えたヒーターを使用してフレームを温め、顔や耳に合わせて曲げることでフィット感を向上させます。
しかし、温めすぎるとフレームが曲がり過ぎたり、曲げ跡がついてしまうリスクがあるため、適切な温度と時間での加熱が必要です。
メタルフレームは、専用の工具を使用してブリッジ、テンプル、クリングス(鼻パット)部分などをフィッティングします。
金属製のフレームは適度に力を加えることで曲げ伸ばしが可能ですが、曲げすぎると金属疲労を起こし、フレームが壊れる可能性があるため注意が必要です。
メガネのフィッティングは専門的な技術が必要で、メガネ店で働くスタッフも練習を重ねています。
一般的なメガネ店では、フレームが歪んだ場合やかけ心地を良くするために特定の道具を使用してフィッティングを行います。
メガネのかけ心地は、専用のグッズや自宅にある工具で簡単に改善することも可能です。
例えば、メガネが緩くなった場合は、小さなネジを精密ドライバーで締め直すことでフィット感を回復させることができます。
また、簡単にかけ心地を改善できる便利グッズとして「セルシール」はセルフレームの鼻盛りに貼ることでズレ防止に役立ち、まつ毛がレンズに当たる、レンズが頬に当たるといった問題を解決します。
「メガロック」は激しい運動をしてもズレにくいシリコン製で、耳にフィットする形状が特徴です。
耳の痛みを防ぎ、メガネの色に合わせて選べる色展開があります。
メガネをフィッティングする際には、フレームの種類やフィッティング方法を理解し、適切なグッズを用いることで、快適なかけ心地を実現することが可能です。
自分でフィッティングしてメガネのかけ心地を良くするためには
メガネがフィットしているかチェックするポイント
メガネが正しくフィットしているかどうかをチェックすることは、快適さに影響を与えます。
以下のポイントを基に、メガネが自分に合っているかどうかを確認しましょう。
- 耳や鼻へのフィット感の確認
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メガネを装着した際、特に注意すべきは耳や鼻へのフィット感です。
フレームが耳に食い込んで痛みを感じることがないようにしましょう。
また、鼻の上で不快な圧迫感がないかもチェックします。
耳や鼻の部分に痛みや圧迫感がある場合、長時間の装着は快適ではなくなります。 - メガネの位置の確認
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鏡に向かって、メガネが顔の左右中心に位置しているか、傾いていないかを確認します。
メガネのレンズが目の中心より上すぎたり下すぎたりしていないことも重要です。 - メガネの安定性のチェック
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頭を左右に振ったり、大きくうなずいたりして、メガネがズレないかを確認します。
メガネが簡単にズレる場合、日常生活での不便さを感じる可能性があります。 - フィッティングの問題の特定
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違和感や不具合を感じた場合、テンプル(つる)の幅、レンズと目との距離(頂点間距離)、角度、鼻パッド、耳に掛かる部分のフィッティングに問題がある可能性があります。
これらの要素は、メガネの快適さと機能性に直接影響します。
これらのチェックポイントを活用して、メガネが正しくフィットしているかどうかを確認し、必要に応じて専門家のアドバイスを求めましょう。
メガネのフィッティングの手順
メガネのフィッティングでかけ心地と見え心地の両方を良くするときには専門性が高く、眼鏡店スタッフでも自分自身のメガネをフィッティングすることは難しいです。
しかし、伊達メガネや度数の入っていないサングラスの場合、かけ心地を少し良くするだけなら自分でもできる可能性があります。
メガネのフィッティング手順について簡単に紹介します。
- フレーム(テンプル)の幅を整える
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最初に、メガネのフレームの幅を整えます。
この段階で、テンプルがこめかみに軽く触れる程度になるようにします。
メタルフレームでは「智」の部分、セルフレームでは「ヨロイ」で、幅を変更できます。
また、フレームの左右の高さが異なる場合は、一方を上に、もう一方を下にねじることで整えます。
目とレンズとの距離が異なる場合も、適切な距離にフィッティングして均等になるようにします。 - 目とレンズの角度を整える
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フレームの幅をフィッティングした後、レンズと目の間の距離、前傾角、そしてレンズの高さを整えます。
頂点間距離を測定してバランスを整え、前傾角を5°〜10°に設定することで、フレームの角度を最適化します。
正面から見たメガネの高さと角度もこの段階で整えます。 - 鼻パッドを整える
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鼻パッドは、左右の傾きや隙間をチェックし、必要に応じて整えます。
鼻パッドは必要に応じて交換することも大切です。
メガネフレーム一体型の鼻パッドの場合、鼻パットを整えることができないため、フィッティングしたい場合はフィッティング可能なフレームの選択が重要です。 - テンプル(つる)を整える
-
顔の形に合わせてテンプルの角度や幅を整えます。
横から見たテンプルの角度を整え、視力矯正効果に影響を与えないようにします。
テンプルが湾曲している場合は、形状を修正し、先端部分(モダン)の角度を耳の形に合わせて整えます。 - 最終チェック
-
メガネをかけて、最終的なバランスを確認し、必要に応じて整えます。
正面から見たときの幅や水平のバランス、鼻パッドのフィッティング、目とレンズの間の距離をチェックします。
横から見た場合には、前傾角とテンプルの曲げ位置や先端部分の角度を再確認します。
痛みや違和感がないかを確認し、テンプルの折りたたみ動作がスムーズに行えるかもチェックすることが重要です。
これらの手順を丁寧に行うことで、メガネはより快適に使用することができます。
メガネのフィッティングは、眼鏡店スタッフでも経験が必要で1日2日で習得できるものではありません。
自分でフィッティングをする際は、メガネのフィッティング中に、メガネフレームが破損する可能性があることを忘れないでください。
メガネのフィッティングは自分でできる?自分でフィッティングするのが難しい理由・まとめ
メガネのフィッティングは、かけ心地と見え心地を良くすることを目指しますが、自分で行うと破損のリスクがあり、特に見え心地を良くするのは難しいです。
ネジの締め直しは自分で可能ですが、誤った取り扱いは避けるべきで、安全かつ確実な調整のためにはメガネ店を利用することがおすすめです。
熱を使ったフレームのフィッティングや専門的な知識を要する修理は、専門のメガネ店に任せるべきです。
自分で行えるメンテナンスは限られており、難しい場合や適切なフィッティングを求める場合は、経験豊富なスタッフがいるメガネ店に依頼することがおすすめです。
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メガネのネジが緩んだ際は、精密ドライバーで自己修理か眼鏡店で専門メンテを。適切なドライバー選択と慎重作業が必要。ネジ紛失時は店で修理を。
メガネのフィッティングは顔形状に合わせ快適性と視界のクリアさを追求。フレームのフィット、レンズ性能、傾き調整がキーで、日常の質向上に不可欠。
メガネの調整は視覚と装着感を向上させる重要な手段です。専門店での定期調整を推奨し、自分での調整は基本的なメンテナンスに留めるべきです。
視力検査は視力把握・症状予防・健康診断に必須。メガネ店は無料で専門的、眼科では費用発生も総合診断可能。メガネ・処方箋持参推奨。
メガネのかけ心地が悪い時、フィッティングで改善可能。しかし、見え心地の改善は購入店でのフィッティングが必須。外出先での応急処置後、購入店で適切に調整を。
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Land&ruto店長 北上寿一
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メガネ専門店、大手チェーン店、コンタクトレンズ販売店を経て2005年開業。時代の流れに合わせて変化するメガネのニーズに対応するため日々努力しています。眼鏡作製技能検定 1級眼鏡作製技能士
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