メガネのフィッティングは重要!専門店のフィッティング技術の秘密

メガネをかけていると微妙なずれや、メガネが顔にフィットしていないと感じる場合があります。
メガネのかけ具合が悪いと感じる場合、メガネをフィッティングすることによって問題を解決できる可能性があります。
この記事では「メガネのフィッティングとは」「メガネのフィッティングのタイミング」「メガネのフィッティングのポイント」について詳しく紹介しています。

また、以下の記事では購入店以外にメガネを持ち込みフィッティングしてもらうデメリットを詳しく紹介しています。

また、以下の記事では自分でメガネをフィッティングすることが難しい理由を詳しく紹介しています。

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メガネのフィッティングとは

メガネのフィッティングとは、メガネをかける方がメガネを快適に使用するために、顔に合わせてメガネを調整する技術のことです。
メガネのフィッティングは「メガネのかけ心地」と「メガネの見え心地」の両方を快適にすることを目標にしてメガネを調整します。

メガネは毎日長時間直接身につけるものであり、メガネの掛け心地が良くなければ、日常生活に支障をきたすことになりかねません。
レンズが高性能であっても、フレームが顔や目にフィットしていない場合、メガネの性能を十分に発揮できないためメガネのフィッティングは重要です。

快適なかけ心地を実現するため、メガネはずり落ちないようにしつつ、長時間かけていても痛みを感じないように調整する必要があります。
このためには、顔の形状、耳の形、鼻の高さ、顔の幅といった一人ひとりの特徴に合わせたメガネのフィッティングが必要です。
特に、乳幼児や小児のように成長過程にある場合は、成長に合わせたメガネのフィッティングが必要となります。

視覚的な快適さを確保するためには、メガネレンズの光学的性能を最大限に引き出すことが重要です。
これには、レンズの前傾角、そり角、角膜頂点間距離を考慮し、瞳孔中心とフィッティングポイントが一致するようにすることが含まれます。
精密なメガネのフィッティングにより、最適な視覚体験を実現します。

また、フレームの微妙な傾きも見え方に大きな影響を与えます。
顔は見かけ上、左右対称に見えますが、実際にはそうではないため、フレームの傾きはよくある問題です。
テンプルの幅を調整したり、鼻パッドを微調整することで、これらの問題を解決し、快適な視覚体験を提供します。

フィッティングのプロセスでは、テンプルを耳の形に合わせたり、テンプルを顔幅に合わせたり、鼻パッドを鼻の形に合わせることで、圧迫感を避け、長時間の使用でも快適に過ごせるようにします。

もしテンプルの幅、レンズと眼の距離や角度、メガネの水平や高さに問題がある場合、または長時間使用後に鼻に跡がつくなどの不快感がある場合は、購入したメガネ店で相談することがおすすめです。
適切なフィッティングを通じて、メガネはただの視力補正ツールではなく、快適で機能的な日常生活の一部となります。

メガネのフィッティングのタイミングはいつ?

メガネを購入する時のフィッティング

メガネを購入する時のメガネのフィッティングは非常に重要です。

メガネを作製する前に、メガネフレームをプレフィッティングをします。
プレフィッティングでは実際にお客様がかけているメガネフレームの状態になるまでフィッティングをします。

プレフィッティングの後、メガネ作製のための詳細な測定が行われます。
この測定には、前傾角、そり角、角膜頂点間距離、アイポイントなど、メガネレンズの性能を最大限に引き出すために必要な複数の要素を測定します。
メガネレンズが本来の性能を引き出すには前傾角・そり角・角膜頂点間距離が既定の数値であって、眼の瞳孔中心とレンズのフィッティングポイントがあっている必要があります。

最終的にメガネが制作され、お渡しする際には、再度フィッティングが行われます。
これは、組み立て過程で生じ得るフレームの微細な変形を修正し、プレフィッティング時の最適な状態に戻すためです。
メガネ完成時に見え心地が良い状態にするためには、メガネフレームがプレフィッティング時にかけ心地が良い状態になっている必要があります。

メガネ購入時のフィッティングは、快適性、機能性、そして視力矯正の質に直接影響を与えるため重要です。
正確な測定と適切なフィッティングにより、メガネは使用者にとって最大の利益をもたらし、日常生活を向上させます。

メガネの購入後のフィッティングの頻度

メガネを購入した後に、メガネの最適な状態を保つために定期的なフィッティングは非常に重要です。
メガネのフィッティングの頻度には明確な基準が設けられているわけではありませんが、3ヶ月ごとの定期的なフィッティングがおすすめです。
日々の使用によって自分では気付かないメガネフレームのズレが生じることがあります。
そのため、目安として、3ヶ月ごとの定期的なフィッティングやメンテナンスがおすすめです。

しかし、忙しさや他の事情で定期的なフィッティングが難しい場合もあるでしょう。
そういった状況であっても、少なくとも年に1度は眼鏡店でフィッティングを受けることが重要です。
メガネの長期使用は、歪みやフレームのバランスの崩れ、鼻当ての曲がりなど、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
メガネのかけ外しによってテンプルが広がったり、テンプルの片側だけのネジが緩むなど、日常的な動作が原因でメガネのかけ心地は悪くなります。
また、フレームの歪みは片手でのかけ外しや着替え中の引っ掛かり、レンズを拭く際の扱い方によっても生じます。

メガネ選びにおいては、顔幅、鼻筋、耳の位置といった一人ひとりの特徴に合わせたフィッティングが非常に重要です。
最適なメガネは人によって異なるため、自分にぴったり合ったサイズのメガネを選ぶことが大切です。
しかし、適切なメガネを選んだとしても、長期間の使用による型崩れやネジの緩みは避けられないため、トラブルを避け、メガネを長く快適に使用するためには定期的なフィッティングが不可欠です。

メガネの状態を最適に保つためには、定期的なフィッティングが必要です。
3ヶ月ごとの調整が理想的ですが、最低でも年に1度の調整を心がけることで、メガネの快適なフィット感を長持ちさせ、視力補正の質を保つことができるます。

メガネのフィッティングで確認するポイント

快適な着用感と視力矯正の効果を最大限に引き出すためには、メガネのフィッティングに注意を払う必要があります。
メガネのフィッティングには、前方、上方、側方、後方からの視点で確認するべきポイントがあります。

前方から見て確認するポイント

「目の位置の左右差やメガネのずれ」「瞳孔中心とレンズのフィッティングポイント」「鼻あての幅や高さ」を確認します。

上方から見て確認するポイント

「目とレンズの距離」「左右の傾きや前後のゆがみ」「左右の目からレンズまでの距離」を確認します。

側方から見て確認するポイント

「レンズの角度」を確認します。

後方から見て確認するポイント

「耳のかけ位置」「耳の形にテンプルが合っているか」を確認します。

これらのポイントをフィッティング時に丁寧に確認し、十分な注意を払うことが重要です。

メガネのフィッティングの項目

テンプル(つる)の幅のフィッティング

テンプル(つる)の幅や形状の調整は、長時間の使用においても快適さを保つために必要不可欠です。

テンプルの調整プロセス
  1. テンプルの温め
    調整を始める前に、テンプルを温風で温めます。
    テンプルを温めることで材質を柔らかくして形状の調整をしやすくします。
    テンプルに適切な曲げや角度を加える前準備として非常に重要です。
  2. 耳の位置や骨の形状に合わせる
    温めた後、各人の耳の位置や頭蓋骨の形状に合わせてテンプルの角度や抱き込みを調整します。
    テンプルの形状を耳に合わせることでメガネが顔にしっかりとフィットし、ズレることなく快適に着用できるようになります。
テンプルの合口合わせ

メガネフレームを顔の形や頭の幅に合わせることが重要です。
この合口合わせがうまく行かないと、後の調整で問題が生じる可能性があります。
側面には均一で適度な圧力がかかるようにし、接触部分に過度な負担がかからないよう注意しながら調整します。
理想的には、こめかみよりも少し後ろ、耳の上部より少し前方の部分から接触するようにします。

テンプルの形状調整

ほとんどのメガネは順反りの形状をしていますが、テンプルの形状を顔や頭のサイドの形状に合わせて調整します。
場合によっては逆反りにすることもあります。
耳の上部より少し前方から接触するのが目安です。

テンプルの幅調整

形状を調整すると同時に、テンプルの幅も調整します。
これにより、フレーム内の目の位置決めやクリングス(鼻当て)の調整を行いやすくなります。
最終的には、おおよその幅と形状にして、快適な着用感と視界の確保を目指します。

メガネのテンプルの幅や形状を適切に調整することで、長時間の使用でも快適さを維持し、視力補正効果を最大限に活かすことができます。

レンズと眼との距離・角度のフィッティング

レンズと眼との距離や角度の適切な確認と調整は、メガネの見え心地を大きく左右します。

反り角の調整

反り角とは、メガネのフレームが顔に対してどのように曲がっているかを示す角度です。
光学的には内反りが近方を見る場合に適していますが、一般的には美観を考慮して180度からわずかに順反りに設定されます。
しかし、一人ひとりの装用感に応じて、この反り角を調整することがあります。
反り角が適切でないと、視界の歪みや装用時の不快感を感じることがあるため、一人ひとりの顔や装用時の感覚に合わせて微調整することが重要です。

前傾角(傾斜角)の調整

前傾角は、レンズがどの程度前方に傾いているかを示します。
遠用や常用のメガネでは7〜10度、近用では10〜15度の傾斜を設けることが一般的です。
手元を見ようとすると視線が自然と下方に傾くため、近くを見る際にはレンズもそれに合わせて傾斜させると見やすくなります。
また、一人ひとりの姿勢や顔の角度、視線の癖を考慮して前傾角を調整することで、最適なフィッティングを実現します。
不適切な前傾角はメガネの慣れにくさの原因となるため、慎重なフィッティングが求められます。

目とレンズの距離(角膜頂点間距離)の調整

目とレンズの間の距離、つまり角膜頂点間距離は、メガネにおいて非常に重要な要素です。
角膜頂点間距離が12mmであることが一般的な目安とされています。
距離が変わると見たときの度数が変化し、視覚に影響を及ぼすためです。
顔の左右の形状が異なる場合は、テンプルの開き具合を調整して左右の角膜頂点間距離を同じにします。
また、まつ毛がレンズに触れる、顔に密着しすぎる、フレームの縁が視界に入るなどの問題を解決するためにも、角膜頂点間距離の調整が行われます。
目とレンズの距離によって視野の広さが変わり、違和感が生じることもあるため、使用者の快適さを最大限に考慮した調整が必要です。

メガネのフィッティングにおいては、反り角、前傾角、角膜頂点間距離の調整が見え心地の質を高めるだけでなく、長時間の装用でも快適さを保つために不可欠です。

鼻パッドの位置のフィッティング

メガネのフィッティングにおいて、鼻パッドの位置の確認と調整は非常に重要な項目の一つです。
メガネがかけ心地、見え心地を良くするためには、鼻パッドの正確な位置調整が欠かせません。

まず、鼻パッドは鼻周辺の形状に合わせて左右均等にフィットするように調整します。
この際、鼻パッドが鼻のどの部分に触れるかを確認し、フレームが安定するように細心の注意を払います。
また、目の瞳孔中心とレンズのフィッティングポイントの位置を合わせることも重要です。
目の瞳孔中心とレンズのフィッティングポイントが一致するように鼻パッドの位置を微調整することで、最適な視界が確保されます。

さらに、鼻パッドがストレスなく顔にフィットし、フレームが安定する位置に乗るように調整することが重要です。
このためには、鼻パッドを上下左右、さらには前後に微妙に動かしてみることが必要です。
時には、鼻の形状やサイズによっては、パッド自体を最適な大きさや形状のものに交換することが望ましい場合もあります。

正確な鼻パッドの位置の確認と調整は、快適なメガネのフィッティングを実現するために不可欠です。

耳に掛かる部分の位置のフィッティング

メガネを掛ける際、最も快適性に影響を与える要素の一つが「耳に掛かる部分の位置のフィッティング」です。これは、メガネのテンプル(俗に言う「つる」部分)が耳にどのようにフィットするか、ということに関連しています。テンプルの正確な位置調整と形状調整は、メガネの快適性と機能性を大きく向上させます。

モダン(テンプル)フィッティングの重要性

テンプルのフィッティングは、メガネを安定して顔に保持するために重要です。
適切なフィッティングがなされていないと、メガネはずれやすくなり、視界が不安定になったり、長時間の使用で不快感を感じる原因となります。

モダン(テンプル)を耳の形状に沿って調整する

人の耳の形状は千差万別であり、テンプルが耳にフィットするように微調整することが重要です。
耳の付け根の後ろ側の形状に合わせて、テンプルの曲がり角度や長さを調整します。

圧迫感のない調整を心掛ける

耳の後ろに不必要な圧迫感を与えないように、モダン(テンプル)の圧力を均等に分散させることが大切です。
これにより、長時間の使用でも快適性を保つことができます。

モダン(テンプル)の開き具合と反り具合の調整

モダン(テンプル)の開き具合や反り具合を調整することで、メガネが顔に自然に収まり、使用中のズレを防ぎます。
顔の幅や頭の形状に合わせて、モダン(テンプル)のカーブを微調整します。

均等な力での接触

モダン(テンプル)が顔に触れる最初の点からエンドまで均等な力で触れるように調整します。
これにより、一点に過度の圧力がかからず、快適な着用感を実現します。

正確なモダン(テンプル)のフィッティングは、一人ひとりの顔の形状や耳の位置に合わせて細かく調整することで、長時間の使用でもストレスを感じることなく、最適なメガネライフを楽しむことができるでしょう。

メガネのフィッティングは重要!専門店のフィッティング技術の秘密・まとめ

メガネのフィッティングは、顔の形状に合わせてメガネを調整する技術で、快適な掛け心地と見え心地の両方を提供することを目指します。
メガネのフィッティングでは、フレームのフィット感、レンズの光学的性能の最大化、及びフレームの傾き調整が重視されます。
一人ひとりの特徴に合わせたメガネのフィッティングにより、長時間の使用でも痛みや不快感を避けることができます。
適切なフィッティングは、メガネのかけ心地や視界のクリアさに直接影響し、日常生活の質を向上させるため、非常に重要です。

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ご来店の際はご予約ください。

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Land&ruto店長 北上寿一

石川県金沢市の完全予約制の眼鏡店 Land&rutoでメガネを販売しています。
メガネ専門店、大手チェーン店、コンタクトレンズ販売店を経て2005年開業。時代の流れに合わせて変化するメガネのニーズに対応するため日々努力しています。眼鏡作製技能検定 1級眼鏡作製技能士

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